生真面目なタイトルだけど、びかてつのメインメンバー(キルケゴールニーチェハイデガーレヴィナスデリダ)が飯食っている様子に奴らの思想体系をデフォルメしようというネタのメモです。SSですらない。台詞集です。 ツイッターだと台詞長くて入らなさそうだったのでこっちにまとめるくらいのノリです。 飯:自分の思想、自己、人生、精神 料理:思想の定義づけ、論理立てみたいな なんかそれくらいのたとえだと思って読むとなんとなく何かが分かるかもしれないです。 キルケゴール「天にまします我らが父よ、御名が尊まれんことを、御国の来たらんことを、御心の…」
ニーチェ「あーあーヤダヤダこれだから「クリスちゃん」たちはよお。自分で作った飯なんだから誰に感謝するまでもなく自分でありがたく食べればいいだろうが。」 キルケゴール「…我らが罪を許したまえ、アーメン!」 ニーチェ「聞けよ」 キルケゴール「(もぐもぐ)全く常に私達は神の御前にあるということを知らぬ愚か者めが!今日も明日も明後日も、おいしい料理をおいしいと思って食べられるのは我らが神とともにあるからだというのにその祈りを忘れろとは!!罪を知らぬものはゴム革靴でも平気で食べるものだ。おおそれお前には分からぬだろう我が食事がいかに感激に」 ニーチェ「いちいち長ったらしいんだよッ!!そうやって大仰に美味さだの栄養だのなんだの押し付けやがって!!健康的な食生活がなんだ!!ケッ!!馬鹿馬鹿しい!!自分が健康なら味覚だって充分健全だ!だから自分がおいしいと思うものを作って自分で食えばいいんだよ!あー!うめー!!俺の作った飯うめーー!!!お前たちにはわかんねーだろー!!ドイツ料理なんかで腹を下しているおめーらにはわからねーだろー!!」 キルケゴール「強情な悪魔め!そのように人々を誘惑し、罪に落とすなど悔い改めよ!!」 ニーチェ「うるせー牧師気取りが!!自分の飯が不味いからって人のまで不味い不味いいうんじゃねーよ!」 キルケゴール「黙れ私は…僕は牧師じゃない!今時の牧師なんかクソだ!!あんな人肉人種と一緒にするな!僕は僕だ!ただの人間だ!」 ニーチェ「俺はディオニュソスだ!」 キルケゴール「知らん」 ニーチェ「ははは見ろ~これがディオニュソス風料理だ~!!俺以外には作りえぬ最高級の料理だー!!今まで神のレシピをお手本にああボクにはこんなまずいものしかつくれないなんて嘆いていたオコチャマどもには作れない一品だぞ!!ははは!!どうだ!!ははは!!」 キルケゴール「…主よ、私が沈黙を貫き、貴方に感謝しながら静かに食事を取ることをお許しください」 ニーチェ「おい無視すんな」 ハイデガー「いやいやまあまあ落ち着いてくださいよ二人とも。今時レシピの優劣で料理のおいしさを競おう何て発想が古いですよ!まずはなんで俺達はおいしくものが食えるのか考えないと!まずそこからですね!」 ニーチェ「うわ出たなドイツ人!フッサールの野郎に自然食という名の原始人みたいな飯ばっか食わされて味覚まで狂ったか!!散れ散れ不健康がうつる!」 ハイデガー「師匠の料理はおいしいですよ!素材の味が最大限に生かそうとしてて俺大好きです!」(現象学) ニーチェ「じゃがいもふかしただけの奴のどこが料理だどこが!!」 ハイデガー「あれあれニーチェ先輩、そういうの「すっぱいぶどう」って言うんじゃないですかー?」 ニーチェ「あ?!俺は俺の飯に満足してんだよ!!姦しい料理下手ドモと一緒にすんじゃねえ!」 キルケゴール「思いあがるなこの悪魔!貴様も神の前には一人の罪人、一人の下手な料理人だ!!」 ニーチェ「黙れ!!神がなんだ信仰がなんだ!!飯は自分で食うために作ってんだろうが!!神サマみたいに自分で作った飯を配り歩くようじゃあ全然腹は膨れてこねえ!しかも喜んで受け取るようないるとすれば、そいつこそとんだ薄情もんだろうがよ!自分で飯を作らずに、人の作った飯にありつこうってんだからなあ!!そんな奴のために飯を作るって言うのかよ、ええ?!」 キルケゴール「哀れな悪魔よ、貴様は愛を知らぬのだ…!!神のその多大なる愛の料理を頂戴しながら、自分はそのように施しをうけるような罪深い人間であるということを心に刻み、神のごとき料理を作れるように日々精進する!これぞ本当の料理人のあるべき姿なのだ!分かったかこの愚物!」 ニーチェ「ンだとこの頓馬野郎!」 ハイデガー「そんなことやってるから味覚がおかしくなるんですよー!元々俺達自身に与えられている味覚を壊さないように、添加物の少ない無農薬の自然食品を食べましょうよー」(存在論) レヴィナス「黙れ!!お前の料理は不味いぞハイデガー!」 ハイデガー「あれ、レヴィナス居たの?」 レヴィナス「居たぞ!!居たぞずっと!!大体会食だというのに皆自分の食べたいものばかりつくってもってきて、少しは恥を知ったらどうだ!料理とは他人に出すことを前提で作るのだ!確かに自分の好きな味付けにしか作れないかもしれないが、まず人に!食べて!貰うことを考えて!作る!作ったのだ!(デリダに飯を差し出しながら)」 デリダ「わか、分かったから!分かったからちょっとまって!」 レヴィナス「そうか…すまないオレとしたことが。ここに置いておくからどうか皆食べてくれ。オレの料理は誰かに食べてもらうためにつくったのだ…。食べてくれる他者がいるからオレたちは料理を作るのだ…」(他者に語ること) デリダ「(こ、断りづらい…)もぐもぐ。あ、美味しい」 レヴィナス「ほ、本当か!!」 デリダ「う、うん!美味しい、びっくりした。料理ってこんなに美味しく作れるものなんだな」 レヴィナス「ふふ、そうか、そうか…!(嬉しそう)」 デリダ「でも別に食べてくれる人がいるから料理するわけじゃないんじゃないか?」(脱構築) レヴィナス「何!?……美味くないか?」 デリダ「いや、そういうことじゃなくて…勿論美味しいけどそこまで料理に命かけることないんじゃないかなって…」 レヴィナス「美味くないか…?」 デリダ「美味しいよ、でもその……少し味が濃すぎる、かな?」 レヴィナス「どうしたらもっと美味くなるだろうか…」 デリダ「ええっと……、少し塩を少なくしてみたら…?」 レヴィナス「なるほど!ではやってみよう!」 キルケゴール「見よ、あれが愛だ」 ニーチェ「何が愛だ。料理下手だから他人に教えを請うんだろ」 デリダ「別に俺の方が料理上手いってわけじゃないですけどね」 ハイデガー「だから皆味覚壊れてるから味覚正常にしないとって言ってるだろー」 キルケゴール「神よ今日も私達に無限の上達の可能性を示してくださることを感謝します!!」 レヴィナス「できた!出来たぞデリダ!」 デリダ「早い!!ちょっと待って俺まだ腹いっぱ…」 レヴィナス「ふふふおいておくからな…」 デリダ「あ、ありがとう…」 …… …
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September 2015
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